こんにちは。1月のブログに続きまして、今回は「小屋組と吹き抜け」をご紹介させて頂きます。
田園風景の中に建つこちらの建物は、落ち着いた雰囲気の寄棟という屋根の形になります。
下の写真は、建て方後の小屋組です。
LVL垂木が理路整然と並び、重心の低い屋根を支えます。
(材寸は、屋根材や軒の出、間取りなどによって変わります。)
高い吹き抜けを丈夫にするための剛床パネルも必要部分に張られています。
天井裏は、210mm断熱材+耐火ボードでふさがれてしまうので、
完成時には天井点検口からしか見えなくなってしまいますが、
構造美にあふれた堅牢な作りとなっています。
小屋裏は自然換気によって、湿気や熱気などを外部に排出して構造材を常に乾燥状態に保ちます。
ちなみに、湿気・蟻害がなければ木は「法隆寺」のように遥かな時を超えて持ちますので、安心ですね。
更に当社では「棟換気」といって、屋根の棟部分に換気用金物を取り付けて、換気効率を上げています。
次の写真は、広々とした素晴らしい環境の中で、しっかりと土養生・雨養生をして建てている現場です。
当社では、しっかりとした養生のほかに、産廃コンテナ・仮倉庫設置など、きれいな現場を心掛けています。
次の写真は、しっかりとした構造に支えられた、高い吹き抜けです。
南側大開口と共に、ウェスタンレッドシダーの羽目板張り天井となっています。
たてよこ比の関係もあり、感覚的にかなり高く感じます。
こういうかっこいい吹き抜け空間を強靭に作るには、
今回の場合、実は吹き抜けを囲むバルコニー剛床が一役買っています。
吹抜けのキャットウォークなどが、火打梁の代わりとなってねじれに強くなるのといっしょですね。
上の写真は、真下から見上げた吹き抜け天井です。南側の大開口と併せて気持ちの良い空間です。
この羽目板天井も、隠れた水平パネルが縁の下の力持ちとして耐震性を上げています。
完成するとデザインに融合してすっと姿を隠してしまう建築ノウハウ。
デザインと技術が自然と融合する建築、それこそがランドフォレストの目指す高品質な住宅です。
少し長くなってしまったので、今月はこの辺で失礼させて頂きます。ありがとうございました。
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